こぶなぐさ (小鮒草)
学名 |
Arthraxon hispidus |
日本名 |
コブナグサ |
科名(日本名) |
イネ科 |
日本語別名 |
カイナグサ(腕草)、アシイ(脚藺)、ハチジョウカリヤス(八丈刈安)、イモグサ |
漢名 |
藎草(ジンソウ, jìncăo) |
科名(漢名) |
禾本(カホン,hébĕn)科 |
漢語別名 |
菉(ロク,lu)、綠(リョク・ロク,lü) |
英名 |
Hispid arthraxon |
2021/04/09 小平市玉川上水緑地 |
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2009/08/22 新潟県南砺市五箇山 |
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2005/10/01 せせらぎ公園 (清瀬市中里) |
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辨 |
コブナグサ属 Arthraxon(藎草屬)には、アジア・アフリカに約15種がある。
コブナグサ A. hispidus(藎草)『中国雑草原色図鑑』291
var. hookeri(毛軸藎草)
var. centrasiaticus(中亞藎草)
var. cryptatherus(匿芒藎草)
オニコブナグサ A. lancifolius(小葉藎草・柔葉藎草)『中国雑草原色図鑑』290
A. micans(光亮藎草)
A. multinervus(多脈藎草)
A. prionodes(矛葉藎草)
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イネ科 Poaceae(Gramineae;禾本 héběn 科)については、イネ科を見よ。 |
訓 |
和名の小鮒草はその葉の形、腕草はその茎の形から。 |
深江輔仁『本草和名』(ca.918)藎草に、「和名加伊奈、一名阿之為」と。
源順『倭名類聚抄』(ca.934)に、黄草は「加伊奈、本朝式云刈安草」と、藎草は「和名加木奈、一云阿之井」と。
小野蘭山『本草綱目啓蒙』12(1806)藎草に、「カリヤス和名鈔。同名アリ カイナ同上 コブナグサ京師 サゝモドキ江州 カイナグサ播州筑前」と。 |
説 |
広く温帯・熱帯アジアに分布する。 |
誌 |
枝葉から黄色の染料を採る。 |
中国では、この黄色で官服を染めたので、よく人々を使ってこの草を集めさせた(例えば『詩経』小雅・采緑)。
また、その莖・葉・花を薬用にする(『中国本草図録』Ⅸ/4392)。 |
『爾雅』釋草に「菉(リョク・ロク,lu)、王芻(オウスウ,wangchu)」と、その郭璞注に「菉、蓐(ジョク,ru)也。今呼鴟脚莎(シキャクサ,qijiaosuo)」と。 |
日本でも、カリヤスとともに黄色染料として用いられた。
とくに八丈島では、ツバキの灰を媒染剤として黄八丈を染めるのに用いたので、八丈刈安の名がある。 |
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